時代は昭和初期、横浜から倫敦(ロンドン)まで1ヶ月半掛けて航海する豪華客船で起こる数々の事件のオムニバス・ストーリー。
同じく船を舞台にした「船上にて」を読んだ後だったので、同時代の船旅を題材にした本作の世界にすんなり入り込めた。
内容は殺人から誘拐まで、重罪犯罪目白押しだが、作者ならではの淡々としたどこかすっとぼけた筆致で書かれていて、共に船旅しているかのように楽しく読んだ。
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名探偵は密航中 (光文社文庫) 文庫 – 2003/3/12
若竹 七海
(著)
昭和五年七月、豪華客船・箱根丸は横濱港を出港、倫敦(ロンドン)へ向かった。出航早々、殺人事件の容疑者が乗船していることがわかり、大騒動に。その後も、男爵令嬢の逃亡騒ぎ、幽霊船の出現など、奇妙な事件ばかりが起こり……。じゃじゃ馬令嬢から意外な名探偵まで、魅力的な登場人物たちが大活躍。ミステリーの楽しみがギュッと詰まった、傑作オムニバス・ストーリー!
- 本の長さ379ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2003/3/12
- ISBN-104334734596
- ISBN-13978-4334734596
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2003/3/12)
- 発売日 : 2003/3/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 379ページ
- ISBN-10 : 4334734596
- ISBN-13 : 978-4334734596
- Amazon 売れ筋ランキング: - 748,864位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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若竹 七海(わかたけ・ななみ)
1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2015年、葉村晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード2015”国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、“SRアワード2017”国内部門、ファルコン賞を受賞。2018年、同シリーズ「錆びた滑車」が「このミステリーがすごい!」3位。著書に「悪いうさぎ」(日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”候補)などがある
(本データは「不穏な眠り」が刊行された当時に掲載されていたものです。)「BOOK著者紹介情報」より
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年6月22日に日本でレビュー済み
昭和初期,横浜から倫敦(ロンドン)への船旅でのできごとを,
出発間もない日本での事件から,目的地でのロマンス(?)まで,
短編連作のかたちでメインの人物を入れ替えるなどして進んでいきます.
章が進むに連れて船も進み,船上,寄港地など,先々でトラブル,
それを船上の人物たちが解決していくという流れです.
これらはコメディやホラー,ミステリとジャンルも豊富,
出てくる人もいろいと変わりよいアクセントになっています.
ただ,ひとつの作品のはじまりもおしまいもあっさりで,
読み手が考えたり,引き込まれるところが少ないように思います.
なんというか,遠巻きに見ているような感覚です.
また,登場人物もやや魅力が薄く感じました.
短編ではいいものの,連作として全体的に見ると,
タイプの違うお話が却ってあだとなり埋もれているようで.
その割に結構な人数が出てきますので少し混乱も.
出発間もない日本での事件から,目的地でのロマンス(?)まで,
短編連作のかたちでメインの人物を入れ替えるなどして進んでいきます.
章が進むに連れて船も進み,船上,寄港地など,先々でトラブル,
それを船上の人物たちが解決していくという流れです.
これらはコメディやホラー,ミステリとジャンルも豊富,
出てくる人もいろいと変わりよいアクセントになっています.
ただ,ひとつの作品のはじまりもおしまいもあっさりで,
読み手が考えたり,引き込まれるところが少ないように思います.
なんというか,遠巻きに見ているような感覚です.
また,登場人物もやや魅力が薄く感じました.
短編ではいいものの,連作として全体的に見ると,
タイプの違うお話が却ってあだとなり埋もれているようで.
その割に結構な人数が出てきますので少し混乱も.
2014年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アゼリア、マグノリアがおもしろかったので、同じ著者のものを読んでみました
時代背景も欧州航路もノスタルジックです
小学生のの日記が現代仮名遣いなのはちょっと気になりました
時代背景も欧州航路もノスタルジックです
小学生のの日記が現代仮名遣いなのはちょっと気になりました
2004年10月18日に日本でレビュー済み
葉崎コージーミステリシリーズと、デビュー作の連作短編集「ぼくのミステリな日常」の、丁度真ん中といった感じ。
個人的には、若竹作品の中で特に好きというわけでもオススメでも無いのですが、面白いことは面白いです。淡白な味わいです。
過度な期待をせずに、あっさりと読むと良いと思います。作者の軽妙なストーリーは充分楽しめます。
個人的には、若竹作品の中で特に好きというわけでもオススメでも無いのですが、面白いことは面白いです。淡白な味わいです。
過度な期待をせずに、あっさりと読むと良いと思います。作者の軽妙なストーリーは充分楽しめます。
2003年3月14日に日本でレビュー済み
昭和初期の頃の船旅の様子が、懐かしさとロマンを感じさせる一冊で、
形式としては、色々なストーリーが楽しめる連作風オムニバスになってます。
メインのストーリーの落ちは、やや、違和感を感じさせられるかも、
なのですが、色々とバラエティに富んだお話が、楽しめるので、
結構、お得な一冊だと思います。
若竹さんの作品にしては、割と痛さが控えめで、明るい雰囲気なので、
この著者の作品は初めて、という人にも、オススメできそうです。
形式としては、色々なストーリーが楽しめる連作風オムニバスになってます。
メインのストーリーの落ちは、やや、違和感を感じさせられるかも、
なのですが、色々とバラエティに富んだお話が、楽しめるので、
結構、お得な一冊だと思います。
若竹さんの作品にしては、割と痛さが控えめで、明るい雰囲気なので、
この著者の作品は初めて、という人にも、オススメできそうです。
2001年5月19日に日本でレビュー済み
現代では体験できなさそうな、豪華な船の旅の様子がとてもいいです。ついついタイタニックの場面などを思い出しながら読んでしまいました。これは若竹さんの本の中でもおすすめです(まだ全作読んだわけではないのですが(^^;))。最後のどんでん返しが私的にはちょっと”?”だったのですが、全体的に明るい雰囲気なとこはよかったです。